『国家論』とは

『国家論』は思想家である岸田秀の原点であるともいえる論文であり、「現代思想」1975年6月号に掲載され、1977年に処女作『ものぐさ精神分析』青土社版に所載されました(現在は中公文庫版『ものぐさ精神分析』1982年に所載)。

「人間は本能が壊れた動物である」という主張は、その当時から現在まで、思想・精神分析会において多大の影響を与え続けています。

『唯幻論』の入門書として、またフロイド・ラカンを理解するための一つのテキストとして読んでいただきたいと考えます。

『ものぐさ精神分析』あとがきには、次のように書かれています。

 いろいろと雑文を並べてあるが、忙しくて時間がないか、めんどうくさいかで全部読む気になれない人は、「日本近代を精神分析する」、「国家論」、「性的唯幻論」、「セルフ・イメージの構造」、「時間と空間の起源」、だけ読めばいいのではないかと思う。それでもまだ多過ぎるという人にも、「国家論」だけは読んでもらいたい。」

『国家論』は、岸田秀先生、中央公論新社の了解を得てホームページに掲載しています。

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